ThinkLog

僕達が出したセレクションは 曖昧なOver pains day

新テニミュ サーステ見た雑感

10/7ソワレ、10/8マチネ行ってきた。世界ってすげえ!

全般

 原作知識必須。直前に読んで行ったけど読み込みが浅くて、「この台詞のとこってもっとシーンなかったっけ?回想とかあったよな?」ってところがまああった。原作既読なら脳内補完できるけど、読んでなかったら「このやり取りって何の意味あんの?」ってなってたかも。
 7日はアリーナ席、8日は3バル席だったけどTDCホールってどこ座っても尻がめっちゃ痛いんだな!?*1尻の肉がもげる夢でも見そう。
幕間になった瞬間客席からみんな立ち上がったからどうした!?ロビーに演者でもいるんか!?って慌てたら同行者に「幕間座りっぱなしだと尻の肉が死ぬから少しでも立っといた方がいい」と忠告された。

越前の米代表入り

 序盤から手拍子曲で盛り上がった。今思うと試合前から観客が乗れる曲やることで、場の雰囲気が『静かに観劇モード』じゃなくなったのかも
 対日本戦がないからか、選手は3人+ボーイズだったが印象は十分。(腕が伴えば)越前を温かく迎え入れてくれる、いいチームなんだな〜という雰囲気だった。安心して孫を預けられるような。
米代表に囲まれると越前の小柄さが際立つ。キコって越前くらい小柄だと勝手に思ってた……。
 アメリカ代表の3人、みんな温かくてノリがいいというか……Eテレ見てる気分?ドゥドゥのノリノリ所作良い。

プレ独

 独代表チーム内にいる手塚、相対的に小柄に見える……。あの手塚がこじんまりして見えるくらいドイツってつえーんだ……という強者の圧を感じるのに十分。
特にボルクの圧つええ。日本語台詞は片言だけど発音が強い感じがドイツ語風?(ドイツ語分かってない)

デューク・不二 vs ビスマルクジークフリート

 グータッチしたときのデュークと不二のグーのサイズが違いすぎて二度見した。すっげえ。
 「不二周助は、生まれ変わる!」からの、手塚との試合回想。「テニスを辞めさせてもくれないんだね」の感情……うーん、ついこの前の六角戦での不二の回想シーンを連想してしまって、うーん……胸がいっぱい。とはいえ手塚が去った後の幻覚対戦はなかったから原作読んだときみたいな(愛の)重さはあんまなかったかな。あったらあったで絶対面白かっただろとは思うが、やるなら菊丸必須か。菊丸なしであの場が成立する気がしない。やらなかったおかげで1幕は比較的ローカロリーで締めれたのかも。
 入れ替わるようにデュークの回想。気合い入れたデュークはジャージ弾け飛ばさないけど前だけ破り開いて肉襦袢見せてくれた。その直後に暗転→回想開始だったから暗転中に前閉じたのかな?
回想はデュークの喋りメイン、2年前のボロボロ平等院が出てきてラリーだけやった。あのボロボロ若頭は佐々木さんではない?

入江・跡部 vs QP・手塚

 QPつよいよ曲をやったので原作より尺長く感じた。そもそも原作の尺がほぼ無だったので……。
 跡部登場から手塚コートインまでの跡部の表情をオペラグラスで監視してたら、期待通り、本当に期待通りに手塚コートインのタイミングで跡部の目に明らかに火が灯っていて良かった。なんか……嬉しそうで何より。いや、この後ボロクソに負けんだけど。でもここでボロクソに負けて自分に足りないものが分かった……!って修行に励んで氷の帝王を会得するので、やっぱこの瞬間の跡部がメチャクチャ活き活きしてるのはアツい。

徳川・幸村 vs ボルク・フランケンシュタイナー

 ついにボルクプロ登場!に対し、中学生が怖気づいてる雰囲気なかったから相対的に幸村の名乗りのインパクトが薄かったような……。なんかぬるっと出てきた。
 五感を失う様を観客として見守るのはこんなにもハラハラするんだな。自技なら返された時の対策考えとくとかないんやなとは思った。それはそうとしてじゃああの時ボウヤは一体どうして……からの回想、葛藤、結論は本当に好き。かつて敗北した相手からの学び……に収まるのかこれ?とはいえ、『テニスを楽しむ』とは相容れなくても『勝負を諦めること』は違う、と自分なりの道を切り開いてくれたことが本当にありがたいな~。
藤田くん演じる幸村、歌うまいし声色というか声の出し方がアニメの幸村にだいぶ寄せてた。びっくり。声自体はアニメの幸村より低いんだけど、あの独特の声の出し方……喉で一旦止めてから出してるような感じ?力強いのに儚い感じが何ともそれっぽかった。
 その間もブラックホールを作って幸村を守ってくれる徳川くん……。ブラックホールって、人を守れるんだ……。五感を失って混乱する幸村に「今は耐える時だ」と歌う徳川くん、頼もしかった。
徳川くんの阿修羅の神道曲の良かった。すごく耳に残る。
 後輩庇う徳川くんかっこいいし能力が融合して第六感になるしで、原作からすごく気に入ってる試合ではあるんだけど、最後に幸村がドイツ国旗を狙った意図が未だに理解できてない。漫画でよく分かんなかったくだりだったから、ミュージカルで別角度から解釈されることで理解を深められるかな~とちょっと期待してたけど、やっぱよく分かんないままだった。文脈的には「強者に一矢報いた」的な感じなんだとは思うけど、今一つ納得できてないというか……。

予選

種ヶ島 vs ゼウス

 ざっくりやった。ストーリー上必須とはいえオアシス唐突すぎんか?サクサク攻略でなんかこう、閃きテニスのありがたみをあまり感じられなかったというか……。閃きテニスのくだりが仏戦の白石に必須な伏線だからとりあえずやったのかな……などと邪推せざるを得ない。もうちょっと絶望を見せてから勝ってガシマつえー!閃きテニスすげー!を味わいたかったな~。

幸村・真田、跡部・不二

 イリュージョンの都合なのか分割して交互にやったから印象が薄い。一瞬で終わった。
 一応予選前に跡部の俺と手塚で違うものは何なのか→海落ち、特訓を入江が見に来て大興奮、の各シーンあり(※入江の大興奮モノローグはなし)。手塚のこと考えてるくだりはさすが跡部、魅せてくれるなあ……ほんと手塚のこと大好きなんだなあ……としみじみしてしまったが、ドルギアス登場からの海落ちが一瞬すぎて、え、さすがにあの跡部たろうものが呆気なさすぎない……??って混乱した。あー跡部とドルギアスってことは海落とされるんでしょ、と分かってはいるものの情緒が付いていかない。ていうか、ドルギアス、ないしはオーストラリア代表に対する印象が薄く、ヘイトが湧かない。から、特訓中の跡部に入江が予選リーグの内訳教えてくれたときの燃え上がりがあんまない。一緒に盛り上がれなくてごめん、跡部
 幸村・真田のゲンイチローくんのくだりなし。虚無。暗転中に勝利のグータッチしてたかもしれない。幻覚?
公演後に幸村役藤田くんと真田役共朗くんがSNSで原作再現してて少し心が穏やかになった。ありがとう。
 跡部・不二のダブルスは開始時仁王・不二、幸村・真田の試合挟んで再登場時に跡部・不二、だったので壇上でのイリュージョン演出はなし。ベンチトークで「まさか跡部が仁王と入れ替わってたなんて……」みたく触れる程度で、原作把握してないとまじで試合開始時と見た目違くない?ってなるんじゃない?
ノアの存在がほぼ無(会話中で出た?くらい)なので、跡部・不二ダブルス終了後ドルギアス出てきてチェスの話ちょっとした。

遠山 vs ドルギアス

 普通に金ちゃん試合すんじゃん。ネームドでキャスティングされてないから、出てもせいぜい試合があるオーストラリア戦とか程度かな……って思ってたのに最初から最後までベンチ含めている。ずっといる。
 アホウドリさん落ちてきた。照明のバトンの上あたりから落としてるんだと思う。ドルギアスのヘイトがほぼ無なので、勝負から降りられてもあんま気持ちよさなかったな。なんか……勝っちゃったぜ……程度になっちゃって……。

亜久津 vs アマデウス

 アマデウスの堅実な強さの印象がもう少し欲しかったな~とは思うものの、それなりに充実感のある試合だった。
亜久津の質感というか存在感、説得力が凄くて、ボロ雑巾になるのが速いな……って名残惜しさがあった。展開上ボロ雑巾になってからが本番だったから致し方ないのかもしれないけど。
 映像で亜久津が増えてて凄かったけど、もうちょっとあの状態の亜久津のヤバさを肌で感じたかったな~という気持ちも残った。シューズも血で染まらなかったしな……。

越前が日本代表合流

 亜久津 vs アマデウスの試合を見に来ていた越前が亜久津への「また戦いたい」という伝言を残し、その後本当に平等院と戦いたいのか……?と葛藤する。越前の心情を想像すればするほど、ほんと越前って面白い奴なんだな~と噛み締める
強い奴、骨のある奴と戦いたい、という気持ちは本当なんだと思う。でもただ戦うんじゃなくて、仲間意識を前提にしたいのかも。だから自分のアメリカ代表という立場に対して、迷いがあったのかもしれない。
伝言を託す時の「また戦いたい」のニュアンス、とても思い詰めた感じだったのが良かった。
 越前を「アメリカ代表として相応しくない」と判断し、日本代表に戻るよう促すラルフ、優しい……。親?


 本戦始まるよ曲をやって1幕終了。20分の休憩。
休憩明けはアメリカ代表3人が1F通路に登場、から舞台に上がっていよいよ本戦始まるよ曲。7日はラルフがテレフォンショッキングのタモさんの拍手締めやってた。「日本の伝統だよ」って説明してて面白かったけどいいとも終わって10年くらい経つしそろそろ元ネタ知らないオタクやキャストもいるのでは……?と心配してたら案の定キコ役乃本くんが元ネタ知りませんでした……ってツイートしてた。草。

仏戦

君島・白石 vs トリスタン・ティモテ

 「ポージング対決は初日から歓声が上がってた」というレポを目にしてたのでワクワクで臨んだけど、歓声を上げなきゃ無礼ってやつだよ、これは。自然と出るよ。歓声が。そう信じさせられてしまう場の空気が完成してて、気がついたら劇中の観客になってた……。原作読んでたときは「ポージングで歓声……?テニスの試合だぞ……??」だったのに。完成度が高いというか、本人連れてきた?許斐先生これ見て漫画描いた??ってくらい、まじでイケメンとパリコレだった……一旦外の空気吸って冷静になってから思い返すと、いや鮎川やんけってなるんだけど
 フランス代表登場→カミュのご挨拶→イケパリ登場曲、で完全にフランスに圧倒された。いいね、この個性のぶつかり合いに巻き込まれて往復ビンタされるような感覚……。7日はイケパリ登場曲の「シャッターチャンスだよ」のくだりで幸村がトリスタンにちょっかい出されてて、真田と柳が割って入っててジワった。何を見せられてるんです?
まじでこの流れに対抗できる日本選手、キミ様しかいない。よっしゃイケメン対決だ!こっちからもイケメン出したるわ!とか言ってる場合じゃなくて、手持ちの有効カードがキミ様と……あと誰出す?白石?くらいの空気で……あと有効そうなカード、跡部とか?跡部は「ランウェイじゃねーの……!」って目キラキラさせた後キミ様のランウェイ曲でデュークと一緒にランウェイしてた。よかったね跡部……原作だと鏡前ポージング止まりだったらしいので……。8日は跡部がデュークにお姫様抱っこされてた。
 トリスタン・ティモテ・キミ様が登場時に決めてくれる中、白石だけ何もなくて「やらんのかい!」ってみんなズッコケる中、跡部はコケないし幸村はズッコケる周りをキョロキョロした後頭抱えて伏せてた。幸村だけ避難訓練してる?立つときも真田と柳に助けられた上に柳に膝の砂払われてた。幸村だけ終始???状態で面白かった。他でも面白展開が各所日替わりであったらしく、目が足りない。
 イケパリが強すぎてキミ様で何とか対抗できてるってレベルのバトルだったので、白石が今ひとつ輝けてなくて残念だった。そもそもそういう展開ではあるんだけど、星の聖書完成させてからだったら劇中の観客みたく思わず惹かれてしまうような引力が欲しかったような……。いや、対戦相手の魅了度平均が異常なだけなので比較してしまうこと自体申し訳ないような気もするが、ストーリーの軸として「ポージング対決だ!」から始まり、ポージングできなかった白石も新技披露を経て終盤にはアウェーの観客に「よく見たらあの子カッコよくない?」って見直される、っていうのがある以上、試合結果で勝てなくても観客を魅了する存在感は負けてない、って流れだと思うんだよなぁ。
 ゲーム終盤、白石と強めにハイタッチしてるキミ様良かったな、情熱が迸ってて……。ジャージでリーチ伸ばすのはさすがにやらなかったけど、ボールに交渉を試みるキミ様の必死さには心打たれた。いつの間にかポージング対決忘れちゃってるのも、選手も観客も段々と試合の行方に集中してるからだし、実際見てて確かにこれはポージング対決どころじゃないわ!って説得力あってよかった。いい試合だったな。劇中の観客に一番近い目線で見れた試合かも

毛利・柳 vs エドガー・ジョナタン

 開幕早々めちゃくちゃ空気悪くて怖え。越知先輩いないから毛利寂しそうだな……って思ってたのに柳が塩対応すぎて毛利が不憫に思えてくる。救護班ジャージから着替えた柳がちゃんと強くて嬉しい。柳の試合描写だ……!
というか柳の完成度が高い。確かに所々台詞回し等ちょっと不安になる部分はあるものの、柳ってキャラの再現度がすごく高い。けっこう目閉じてるけど開いてても柳。オフショットとか素の状態の梶田くんは普通にすごく、今風で綺麗な子だな……って印象だったから、壇上であまりにも柳でびっくりした。
 エドガーさん片言なのでがんばって~って感じなんだけど、歌の説得力がとにかく凄い。どれくらい凄いかっていうと、片言台詞に笑い声溢してた客席が一曲挟んだ後一切笑わなくなったくらい(そもそも片言台詞を笑うなよという話)。ジョナタンはずっと可愛い。
 観た人誰もが突っ込んでるとは思うけど、柳の毛利への誤解が晴れるスピードが半端じゃない。レポツイでは和解RTAとか言われてたけど、ほんとあの、柳のチョロさ……。原作時点で理解が良すぎるのでは……?って感じだったけど、それがされに巻き進行になった結果めちゃくちゃ理解が速い柳になってた。ごめん、一般人には理解と納得が追いつかないから、受け止める時間確保させてもらうためにもうちょっと疑心暗鬼になっててもらっていいかな……?
 とはいえ、柳の誤解が晴れてから毛利と共闘するアツいくだりをできるだけ長くやりたい意図はめちゃくちゃ分かる。毛利が柳に「立海三番手に甘んじてないでてっぺん狙えや」ってけしかけるところ、幸村と真田が目見合わせててたまらない。今度観るときは柳の表情ちゃんと見たいな。
毛利の「俺は……寝やる!」の後の動き、具体的にどうなるんだろう……って気になってた。まじで返球時のみ反応している。
 ジョナタンのペインティングも舞台上でどうやるんだろう……と思ってたら、エドガーさんがジョナタンの顔に舞台上でマジックペン?でめっちゃ顔に描いてた。すげえ!てっきり変面みたいな感じでやるのかな~って思ってた……。

越前 vs プランス王子

 プランス王子がいないぞ!から暗転、迷子の桜乃さん登場。桜乃さん……終始ちいちゃくなってたしずっと(困惑)(困惑)て感じだった……まあ、気になってる同級生の男子と口説いてくる異国の王子が自分を取り合って馬上テニス始めたら困惑しかできないか
 プランス王子に口説かれてる桜乃さんを越前が助けに来てくれたんだけど、越前ずっと桜乃さんの手握っててドキドキした。カワイイ……あと桜乃さんの方が越前よりちょっと背高くてそれはそれでカワイイ。桜乃さん役は不二役持田くんらしい。
 馬上テニスは……何だったんだろうあれ……。ブランシュネージュ……前脚が……すごく……長くて……すごく……喋る。馬のクオリティの高さに気を取られて、馬が喋りだしたことにあまり驚かなかった。鮎川の馬の演技が上手すぎる。上手すぎて、サーステ終わったら鮎川が馬の首と前脚を演じる姿って二度と見れないんだ……って寂しくなった。まじで凄い。観れて良かった。
対するスミレ号の前脚、最初何で種ヶ島なんだろう……?って思ってたら、日替わりで馬が掛け合うからだった。やばい。何?馬のラブロマンス見せられてる。客の感情はメチャクチャだよ。入江役で相葉くんいたら絶対相葉くんがスミレ号の前脚やっててメチャクチャにしてくれてたと思う。
 馬がメチャクチャしてくれてる中、越前とプランス王子もしっかりしてて素晴らしかった。越前はね、この前の六角戦観た分見慣れてるってのもあるけど、それに負けないプランス王子の存在感もすごい。今の越前、相手次第ではオーラで勝ち確だろってくらい仕上がってるじゃん、そこに対等に立ちはだかってくる実力がすごい。プランス王子役のDIONくん、今公演が初舞台ってプロフに書いてあるの嘘だろ?経歴詐称してない?と思ってしまうほど。歌唱・台詞の技術もしっかりしてるし、動作・台詞の緩急の付け方が上手いのかな?緩急の具合については演出方針がどうなのか分からないけど、やっぱ緩急ついてた方が映えるな~って感じた。その点は海外勢キャストが基本装備で持ってるように感じられた一方、日本の特に中学勢にもうちょっと欲しかったな……と感じてしまった。
 一旦倒れても復活する越前にプランス王子が「セリシールのためか」と言っても越前がスルーするのが良い。そうじゃないかもしれないし……そうかもしれない。
 何とも白熱した良い試合だった。漫画でも侍vs騎士の演出だったし、舞台音楽が和と洋のぶつかり合いだった

真田 vs オジュワール

 巻き物横断幕のくだりがないので「弦一郎、いつの間に弟子を……」がまじでいつの間に……?すぎる。試合前にオジュワールがワーイジャパニーズピーポーしてくれる。日替わり。オジュワールのオシショーサマー!はカワイイ。例え煽られてても
 金的痩せガエル自体はOh……しか出ないが、ベンチで特に高校生組が反応してるの面白かった。日替わり?なのかここ?平等院とデュークが分かりやすく痛がってて、何だか珍しいものを見てしまったような気分だった。
 前試合で、プランス王子が王子を名乗るには血統が違うのだよ、的なことを越前に言ってたのに、真田がオジュワールに「武士道に人種は関係ない」って言っててなかなかジワった。どっちもまあそれはそう、って真っ当なこと言ってるんだけど、さっきの今なんだよな。
 五車の術が見事に決まる流れ、良かった。内容知ってはいるんだけど、何とも見事だよな〜。真田効きそうだし。4つ出して解説挟んでから最後の1つが決まるのが良い。あのシーン……へえ、越前に負けたのやっぱでかかったんだな……改めて……。噛みしめちゃうよ。この術、観客にも効いてるのでは?
 あと南部鉄器文鎮 幻のダルマ260g出てきた。舞台の都合上だと思うけど、でかい。それ絶対260gじゃないだろ!真田、譲り受けた後小躍りしながらベンチに持って帰ってた。この……まじで漏れ出るレベルのルンルン具合がツボだった。ダルマはベンチで柳が大切に抱えてて、五車の術の解説に使ってた。ダルマ友達だ。
 こんなん絶対術にハマっちゃってるじゃん真田……ってハラハラさせられたのに、あえて術にかかってから嵐森炎峰を披露して勝って、まじで真っ向勝負で勝った……。いや~かっこよかった。嵐森炎峰出すまでの真田のモノローグがないから、フォルト重ねてキエってるところは演技とかじゃ……ないよな?フォルトで点入ったときの叫びと苛立ちの表現が切実でとても良かったので……。真田かっこよすぎてメロってフランス戦終わった。

 フランス戦、一戦終わるごとにフランス選手が客席に礼してくれたのが嬉しかったな。ひと試合ひと試合がひとつのショーだから、拍手で称賛したくなった。いい試合見せてくれてありがとうー!の拍手を送りたくなった。

エンディング、カテコ

 TDCホールって3Fも客降り来るんだ……びっくりした。演者さんの体力すげー!ありがとう!
 自分があんま客降りの個レス興味ないから、通った演者さんが立体だ……厚みがある……顔ちっちゃ……ありがとう……!くらいしかないんだけど、跡部来たときは跡部ー!ってなったし、ティモテ来たときはキャー通り越してギャー!!って感じだった。
 ティモテの客降りがすごかった。しばらく出してなかったキャー声が出るようになる。自分も舞台装置の一部としてキャー声出さなきゃ……!ってなるから。参加型。でもそう信じさせるような実力……説得力が彼にはあったわけだからすごい。
 7日、客降り終わりで壇上に戻ってきた柳を徳川くんが肩抱き寄せてた。え……柳と柳だ……!前にレボライ映像観たときに「徳川くん、柳みたいなふくらはぎしてる……」とか思ってたけど、並ぶとすげえ大柳・小柳って感じじゃん。あれファンサービスだったのかな……。

まとめ

 全体で考えると、一幕が満足度80%だけど二幕が500%だったので面白かった!!!って感じだったな。フランス戦が(個性が)強すぎるからそうなっちゃうにしても、やっぱ予選、もっと見たかったシーンあったな~っていう心残りはある。幸村と真田の回想とか、跡部のイリュージョンとか、処刑対決とか、金ちゃんの回想とか、あとやっぱ諦めるなよおお!とか…………。まあ、ないものを悔やんでもどうにもならないからいいけどね……。特にオーストラリア戦は内輪モメなし・ノアなし・回想なしでほぼ無だから、オーストラリア戦にこだわりが強いオタクは成仏できないかも
 とはいえ、2幕フランス戦の情報量の多さを考慮したら、1幕はこのくらいに収めておかないと収集つかなくなっちゃうのかな……。ただでさえサーステこの仕上がりでも「正気じゃない」って評されてるし。実際観てみて正気じゃなかったか?まあ……理解できる範囲内かなあ。原作通りだし*2、不条理劇みたいな意味わからなさじゃなくて、思わず惹かれちゃう、夢中になっちゃうような、エネルギッシュな魅力を持ったキャラたちが全力でぶつかり合う熱量がやばい、って感じ?すげーやみつきになるハイカロリーさだった
 とにかく鮎川太陽が強かった。単推しオタク以外全員終演後話題にしてたよね?ってくらい……。
サーステ発表時の時点で鮎川出んの!?って度肝抜かれてたけど、いざ幕上がってみたらあまりの無双具合にひれ伏したよ。テニミュは基本ほぼ新人ばっかだから安心してたけど、新テニミュって知ってるやつが来ることあるんだ*3。怖いよ。金八7見直そうかな……。

*1:最初アリーナ席だから座り心地悪いんだと思ってたら翌日のバルコニーも同じ椅子で納得した。TDCホールのアリーナ席の足元がスチールの骨っぽくて仮設なのかな?と思ってたし、ドームのアリーナ席とかはパイプ椅子だったから、仮設じゃないバルコニー席はアリーナよりマシな椅子だろうと信じていた

*2:原作通りだからカオスなんだよってのはそれはそう

*3:4thのボーイズで玉元がいたらしいってのは聞いたから新じゃなくても気抜いたらだめかもしれない。怖い。