『テニスの王子様 最強チームを結成せよ!』をプレイするために買ったPS2(SCPH-90000)。
買ったわPS2 pic.twitter.com/9wkBctfXCo
— 魔眼 (@Takamura_Magan) 2023年6月20日
中古品が無事起動したのはありがたいが、
- スクショ・画面録画ができない
- 画質が悪くてチカチカする・目が疲れる
のが辛い。当然っちゃあ当然のことなんだけど、普段PCゲーム・スマホゲームばかりやっていると、この制約がしんどい。テレビ画面をスマホで撮るの、辛すぎる。上手く撮れないし。
なので、
- PC上でPS2画面の静止画・動画を保存できる
- (あわよくば)出力画質が向上する
環境を目指す。
やったこと
S+AV端子ケーブル&GV-USB2(アイ・オー・データ)を導入。
※参考リンク(アフィリエイトなし)
GV-USB2付属のディスクからドライバ・ソフトをインストールし、接続。
- ドライバ:ビデオキャプチャーを動かすためのドライバ。必須。
- LightCapture:キャプチャー画面を表示するソフト。最低限これがあればいい。
- CyberLink PowerProducer:キャプチャー画面をDVDにダビングしたりするソフト。不要……と思いきやLightCapture上で録画する場合必須。
LightCaptureを起動すると、ゲーム画面が表示された。接続成功!
求めるポイント
1. ゲーム画面を静止画・動画で保存できること
今回の第1目標。
- 静止画と動画をそれぞれ別に保存できること [理想]
- 動画から静止画を切り出せること [妥協]
LightCaptureで静止画・動画をそれぞれ保存できた。
動画の解像度は 720×480、静止画の解像度は 1920×961……?あれ、PS2の解像度は480iでは……?
あ、なるほど、これLightCaptureのプレビュー画面のスクリーンショットを撮ってるな。モニターの横解像度が一致してる。
2. ゲームプレイに支障が出ない遅延レベルであること
一般的にゲーム画面をPC画面にキャプチャーする場合、ゲーム機から直接TVに出力するよりも操作遅延が長くなる。
- ゲームをプレイするうえで気にならない程度の操作遅延に収まること
- あるいは、プレビュー用に低遅延映像をモニタリングできる機能があること
最強チームの大会(試合操作)をひと通りプレイ。プレイに支障の出ない範囲だと思う。
もっと反射神経が要求されるゲームだとやりにくく感じるかもしれないけど、現状は問題ないかな。
3. 現状(コンポジット端子によるTV接続)以上の画質で保存できること
- TVへの直接出力でなくなることで画質が低下しないこと [必須]
- 現状以上の(見た目)画質で出力できること [理想]
接続方法をコンポジット端子からS端子に変えたおかげで、画質が良くなった。嬉しい。
TVにS端子がないため、TVへの直接出力との比較はできなかった。
4. 保存した静止画・動画の取り扱いが簡便であること
切り抜いたりしてTwitterやブログに貼り付けたいので、
- 保存媒体・装置から取り出す際の手間・制約が少ないこと [必須]
- スマホ等へのコピー、保存がしやすいこと [理想]
保存データはPC上に保存されるため、取り扱いは問題なし。
ただし、LightCaptureで録画する場合、保存形式はMPEG2のみ。
どうやら付属ソフト2種は録画データをDVDに焼く前提のものらしい。
録画データはPCで再生できる形式ではあるので、最低限の要求は満たせているが……さすがMPEG2、画質低いはずなのにデータサイズがめちゃくちゃ大きい。1時間22分の録画で5.10GB。
GV-USB2を紹介しているサイトは大概「付属ソフトは機能が少ないため外部録画ソフトを使った方がいい」と説明していた。ので、録画ソフトをOBS Studioに切り替えた。
配信するわけでもないのに配信ソフト入れるのもな~とも思ったが、使い始めると(付属ソフトと比べて)まあ便利。
まず録画画面のキャプチャができる。PS2の出力自体は640×480ではなく720×480。なのでゲーム画面の両端に80px分の黒帯が発生する。この黒帯をOBS側でカットし、640×480に整えることができる。
あと入力と共にインターレース解除できるのも嬉しい。
そして何より、保存形式がいろいろ選べる。MP4出力も選べるが、MP4はソフトの強制終了時にデータが保存できないなどの注意書きがあって不安だったのでMKV形式にした。これで、1時間20分の録画が1.51GB。だいぶコンパクトになった。
5. 値段が高すぎないこと・嵩張りすぎないこと
- ざっくり1万円未満で収まること [必須]
キャプチャーケーブル(GV-USB2):4,751円
S+AV端子ケーブル:1,700円
計:6,451円。予算範囲内におさまった。
まとめ
もうTV画面をスマホ撮影しなくていいのが嬉しい
面白い展開や掛け合いが発生してもすぐ記録できる。OBSのスクショキーをSteamと同じF12に設定したのでボタン一つでスクショを撮れる。
S端子画質でもコンポジット端子画質より十分良い
S端子、コンポジット端子よりは綺麗なものの、さらに良い画質を求めるならコンポーネント端子・Ⅾ端子、あるいはアップコンバート機能を持ったHDMI変換機を使用した方が良い。
ただコンポーネント端子・Ⅾ端子接続ができる手頃なキャプチャーボード・キャプチャーケーブルを見つけられなかった。どうしてもS端子接続品よりも高値になるし、古い規格でマイナーゆえか怪しいメーカーのものしかなく……。PCI接続のキャプチャーボードって今のPCに挿して使えるのか……?
またHDMI変換については「色味が変わる」というレビューがあるのも気になった(入力後OBSで補正すればいいのかも?)。それ以前に、「元データの解像度以上に引き伸ばして録画・保存したくない」という個人的な思想ゆえ今回のような構成になった。
キャプチャーデバイスを調べた際の感触では、素直にPS2→HDMI変換→HDMI入力のキャプチャーボード、の接続が一番種類を選べそう。ただ途中で映像変換を挟むことになるので遅延時間が伸びたりするのかな?興味が出たらやるかも。
付属ソフトじゃなくて外部録画ソフトを使った方が良い
最初はもうとりあえず手軽に撮影・録画できれば十分!って考えてたけど、まさか録画ファイルのあまりの大きさで付属ソフト使用を断念するとは。
OBS、できることが多すぎて何をどう設定すればいいのかよく分かってない。幸いVTuber・ゲーム配信者向けの解説サイトもいっぱいあるから参考にしよう。