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僕達が出したセレクションは 曖昧なOver pains day

『GOD OF STARS-食聖-』を観た【ネタバレ有】

 FNSに宝塚が出た頃に「世間のイメージと違って実際はこんなんやってるんですよ」的なツイート*1の画像が超面白そうだったから同期のヅカオタに連れて行ってもらった。

 元々どこからともなくヅカ情報が流れてくるTLだったからメイン役3人はツイッターで見たことある名前だ!てなった。とはいえドラマとかでも恋愛モノそんな好きじゃないしそんな興味湧かんな*2…と思ってたら宝塚ってこんなコメディもやってたの!?!?サイコーじゃん!?!?っていう驚き。めちゃめちゃ煌びやかで綺麗でコメディ。やばい。超気になる。トンチキの香りがすごい。常に見目麗しいトンチキに飢えてジャニオタしてるからドストライクじゃん。やばいこれ絶対面白い。取れないだろうけどチケ取ろうと思って同期のヅカオタに初心者にオススメな席種と申し込み方聞いたらなんやかんやでチケ取ってくれた*3…本当にありがとう…でも2日前に急に「明後日の宝塚行ける?」って聞かれたのはめちゃくちゃびっくりしたよ…。

 実際初めて東京宝塚劇場に行ったんだけど、日生の隣でクリエの向かいなのか!てびっくりした。すげー立地。現場でびっくりしたのが客の服装が全体的に落ち着いてたこと。舞台観劇だから当たり前なんだけど普段行く現場がカラギャン文化だからすげ〜てなった。あとやっぱなんとなく治安がいいな…て思ったのは初めてだったからか?

 初めて見て知ったけど宝塚って生オケなんだな…オケピに本当にオーケストラが入ってて感動した。指揮者いる!てびっくりした。あと始まりがブザー→音楽→暗転なのも新鮮だった。ライブは急に暗転して始まるし、舞台はブザー→暗転→音楽、なイメージだしブザーないとこもあるよね?
 久々に人数の多い演劇見たからまず舞台上の人の多さが新鮮だった。無限に人が出てくる。あと薄幕に映る人のシルエットは奥に人がいるってのも毎度うわっ人だ!てびっくりした。まじでぜんぶ人じゃん。
 あとメイン役レベルの人が出てきたとき拍手していいんだ!てのも衝撃だったな。アイドルが外部舞台に出た時は歓声上げたり絶対すんなって言われてた(気がする)からな。

 宝塚初めて見た感想としてはまず誰もが言うことなんだろうけど、壇上の人間全員綺麗ですごい。みんなきれい。すごい。世界が違うわ。でも開始数分で孫悟空始まってあれ???私演目間違えたか???てなった。あれ?シェフ対決の話じゃないんですか?てか西遊記の知識あやふやすぎて紅孩児とか牛魔王って西遊記だったのか…てとこがまず初耳だった。ソシャゲでは見たことある…。
 公式の謳い文句が『アジアンクッキングコメディ』だったからってのもあるだろうけど、アジアのポップカルチャーってやっぱ独特でつえーなって思った。劇中女子ドルがKポ系ぽくて超可愛かったし、確かに今のワールドワイドトップアイドルってああいう感じよね〜て納得もした。あと劇中ご当地メンズアイドルの絶妙なV系崩れ感がもう本当に絶妙すぎてそこばっか見てたかもしれない。最初とか本当に絶妙に雑な衣装で絶妙に小汚いんだよ本当。それでもどんどん衣装が豪華になって最後とかめっちゃスタイリッシュな衣装になって劇中女子ドルと絡んでるの見て胸熱だった。お前ら…出世してるじゃん!メンズアイドルなんだけどなんかV系崩れというか…なんというか…なんだろう…ンフ…なんか…絶妙に綺麗すぎるというか…なんだろう…アイドルってよりはてんご系というか…絶妙にそうじゃない感じが良かった。てか劇中メンズアイドルの曲なんかヒャダインくせーな意識してんのかなと思ったらまじで作曲ヒャダインで超笑った。ひゃっくんそんな仕事もしてんの!?!?まあそういう意識してんだろなってのも理解しつつ、いやでもやっぱまんまそれって感じでもないその差がヅカ味なんだろな〜て感じて面白かった。本編の話しろ。
 本編のあらすじ、主人公がなんか命レベルの大切なものを賭けて後輩と料理対決するってくらいしか予習しなかったらその情報から想像してた展開の100倍てんこもりって感じだった。ホンまじで俺様主人公すぎてつよい、俺様主人公地雷マンだからついていけるかな…て序盤ちょっと不安になったけどギャグがいけるタイプの俺様主人公だったのでもう最後には大好きよね。
 YouTubeの予告映像の時点でヒロインがめちゃくちゃカワイイって情報は得てたけどいやまじでアイリーン超カワイイな!?!?頭蓋骨がちっちゃすぎてこわい、片手で鷲掴みできそうなサイズじゃん。チワワみたいな下手に触ったら壊れそうな恐さがあった。素体がめちゃめちゃカワイイのに衣装も全部カワイイ。すごい。店金ないはずなのにお前の服飾費どこから捻出してんの??てくらい一個一個かわいくてすごいんだけどいやこんなカワイイ子ならどんなに貧乏(設定)でもカワイイ服着せたくなるわ。カワイイもん。しょうがないわ。あの絶妙なピンク髪がPhotoshopなしでめちゃくちゃかわいく映えてるの、相当素体がいいんだな…てしみじみ感じた。あのピンク髪で違和感ないの他だとFF13のライトニング先輩くらいでしょ…。
 そしてライバルのリー、最初のビクビクメガネくんからの覚醒ドラゴンリーへの変わり具合がサイコー。興奮した。しかもその覚醒条件が好きな女の子にカッコイイとこ見せたいからってお前、お前……サイコーかよ…大好きなんだけど…。その子に触るとき絶妙にきもちわるいのめちゃくちゃ興奮した。毎回きもちわるい。すごい。表現悪いけど童貞臭い。それがもうキャラとしてサイコーすぎて好きだったしそれに対するクリスティーナがまた上手でハァ~~~胸熱かよ~~~こいつら上手くいってくれ~~~!!!て悶えてたら最後上手くいってんじゃん!!!もう…もうサイコー…………*4。逃げ恥見てたときくらい悶えた。ヘタレ男好きなのかもしれない。あと連れてってくれた同僚が開演前にリーとクリスティーナ演じてる人たちが次期トップだよって教えてくれててリーは役の重さ的に分かるけどクリスティーナ…?て思ってたらそういう…そういう~~!!!て分かってさらに死んだ。メタ知識あるとさらにエモさで死ねるの怖いな…。
 祭りの夜シーンでアイリーンが両親について語るシーンでようやく第1幕の意味が分かった。あ〜そうかだからその後の店シーンでじいちゃんが作ってたのか、両親ぽいなと思ってた人もおじさんおばさんって言ってたわ。そういう伏線回収がわざとらしくないというかくどくないのがすごく良かった。ていうかいろんな要素が全部ちゃんと伏線になってるのがすげ〜んだよな…無駄な要素がないというか。最初の西遊記もちゃんと意味あったんだ…て最後びっくりしたし*5。でもホンにはじいちゃんにおじさんおばさんにみんないる!て言ってホンがいなくなったら自分はひとりぼっちだって嘆いてるアイリーンがよく考えたらけっこう身勝手だな。いや合ってるけど状況によって捉え方が真逆になるっていう…。
 しかし久々に素直に人が人を愛してるのを見て心が潤った。この作品はそういう恋愛的なすれ違いはなくてすっきりしてた。何だろうそういうのが苦手なのか…?まあなんだかんだ最後上手くいくんだろうなとは思ってたけど予想の10倍上手くいってたというか全てハッピーオールオッケーみんな幸せ!なENDでいやーお腹いっぱい。劇中アイドルもだけどまじで突っ込みたくなるキャラが多すぎる。すごい。審査員の中華マダムも良かったな…。
 小ネタというか時事ネタ?がちょくちょくあって面白かった。ホンがパラダイスプリンスにSNSやるならインスタか今ならTikTokだろ!って指摘するの、流行ネタで面白いんだけどツイッターがクソつまんない設定が売れてなさそうなアイドルぽさ出してて余計面白い。あと最後のシーンで中華神勢も混ざってタピってる絵面が強すぎた。てか最後のシーンは大人数がそれぞれいろんな人と絡んでてまじで目が足りなさすぎる。あっちもこっちも気になることしてて、どの登場人物もきちんと1人の人間として丁寧にキャラの作り込み・掘り下げがされてるんだな〜って感心した。

 幕間を挟んで後半は歌とダンスのレビュー。幕間にあらすじ見てたら宇宙から地球に舞い降りた青年が〜って書いてあってう、宇宙…???てビビった*6けどイメージ通りのザ宝塚だった。でも一番びっくりしたのはラストにトップスターが羽根背負って出てきてもすごく自然に受け入れられたことだった。そこまでにもう世界観に染まれてたんだな…。芝居の方と違ってまだこれが誰って全然把握できてないから読み取り不足で味わいきれてないな〜って部分が多かった。ラストみんな出てくるところでピラピラした尾びれがついた星(流れ星をイメージしてるのかな)をみんな手に持ってて好きやねん大阪のエイトくんじゃん…???てびっくりした…。あと男役と女役との絡みより男役同士が視線交してる方が100倍ときめいてしまったから自分ジャニオタ脳だな…て思った。


 とりあえず覚えてる感想だけガンガン書いてったけど絶対忘れてたり書き漏れもあるだろうから思い出し次第加筆してこ

*1:元ツイ探しても出てこなかったから幻だったのかもしれない

*2:でもルパン三世とON THE TOWNはちょっと気になってた。OTTはトニセンもやってたから

*3:プレガと一般で普通に全滅した

*4:冷静に考えたらアジアを代表するスーパーアーティストが好きな男と飯屋やってんのときめきが過ぎん???そこのドラマ見せてくれん???

*5:でも人外オチってどうなん?

*6:星組だから宇宙?