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僕達が出したセレクションは 曖昧なOver pains day

ブルータス、お前も(変態だったの)か!!!

平凡BRUTUSの感想です。


BRUTUS(ブルータス) 2017年 3/1号[平凡ブルータス]

BRUTUS(ブルータス) 2017年 3/1号[平凡ブルータス]


「もしBRUTUSがアイドル雑誌を作ったらどうなるのか?」をテーマに作られた今号、とんでもなく、変態的であった(最上級に褒めてる)


BRUTUSの出版元であるマガジンハウスがかつて出していた、昭和を代表するアイドル雑誌、平凡。それを踏襲しつつ今回表紙を飾るのが「平成」の名を冠したHey! Say! JUMP、という時点でウィットは充分効いているのだが、各グループのコーナーそれぞれが「平凡のテイスト」「BRUTUSのテイスト」が絶妙にミックスされた、非常に読み応えある変態的な(褒めてる)一冊になっていた。
「平凡のテイスト」は、現行のアイドル雑誌でいうところのMyojoに垣間見えるような、古き良きユーモア溢れるパワフルな企画力であると思う。そして、「BRUTUSのテイスト」は、物の良し悪しを見分けられる目の肥えた大人目線の文章である。
つまり、良いセンスを持った大人が突飛なアイデア力をもってアイドルに挑んだ結果、他のアイドル雑誌ではなかなかお目にかかれないようなレベルの高い変態的記事が仕上がったのである。


数ある企画の中で私が最も感服したのは、何と言っても佐藤勝利スーパードルフィーの邂逅である。思わず私の中の安田龍彦が「こんなのアリかよぉー!!」と叫び出すほど、全くハイセンスすぎる組み合わせである。マジかよ…。
何より悔しいのが、今まで思いつきもしなかった組み合わせなのに、いざ並ぶと同じ世界から呼び出されてきたのかというくらい違和感がないこと。この組み合わせを想像できなかった自分が何より悔しいし、そこをマッチングさせた上に鮮やかな手つきで愛でてゆく平凡BRUTUSがまた何とも変態的なのである。


これ以上迂闊に内容について触れるとネタバレになってしまいそうなのでこのあたりに留めておく。既にネタバレしてしまっているかもしれない、いや、でも実際の誌面の魅力は私の文章程度ではせいぜい1%ほどしか伝わっていないと思うので、これからでも良いからぜひ書店で実物を手に取って読んでみて欲しい。気付けば会計を済ませているはずだ。


君はこの変態の所業達を目撃したか。