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僕達が出したセレクションは 曖昧なOver pains day

私とHey! Say! JUMP

私は長らく、長らくと言ってもまだ人生20年すら経っておりませんが、少なくともほんの数年前まで、私はジャニーズが嫌いでした。嫌いというか、苦手というか、少なくとも興味もなければ知識もない有様で、嵐のメンバーを5人顔と名前を一致させることにすら苦戦するほどでした。

まず私はスカしたイケメンが大嫌いでした。いや、これについては現在進行形なので、大嫌いです。
私自身、学生時代を常に教室の隅で過ごした人間なので、世界の中心で調子乗ってる奴が嫌いだったというのもあります。愛されることに慣れていて、皆の中心にいることを当たり前としている、そういう人間がどうしても好きになれなかったのです。僻みです。
そういった観点から、自分に歳が近いHey! Say! JUMPは一生好きになれない人種だと思っていました。言ってしまえば私の苦手な人間がてんこ盛りでした。それこそ幼い頃から人前に立つ仕事をしていて、皆から可愛い可愛いと持て囃されて。

私がHey! Say! JUMPを好きになれないだろうと思っていた理由として、長い間『Hey! Say! JUMP=Hey! Say! 7 Ultra Power』であったことも大きいのです。中学生の頃、偶然レコメンをしばらく聴いていた時期があり、22時始まりの番組ですぐ始まるコーナーであったのもあり、割と頻繁に聴いていたのです。
実際私の周りのジャニヲタも、Hey! Say! JUMPが好きだと言う人々は皆山田知念の名前しか出さなかったというのもあり、私はずっとHey! Say! BESTという存在を一切知らず、幼少期にリアルタイムでテレビで覚えるほど見ていたあの『世界がひとつになるまで』を歌っていた男の子が、立派に成長して同じグループに所属しているだなんて思いもしなかったのです。

そして彼らを知ったのがラジオだったというのも、今となっては非常にマイナスな出会い方であったと思われます。
彼ら、特に7のメンバーは、私が聴いていた時期(5〜8年ほど前)は今より若かったというのもあり、非常に年相応な若々しい口調だったのです。そして、その「年相応な若々しい口調」が、私は根本的に肌に合わなかったのです。どうしてこの子たちはリスナー(ファンであろう)のお便りを真摯に読まないのだろう、どうしてこの子たちはリスナーの質問に真面目に答えないのだろう、とばかり思っていました。今考えれば、ああいった態度はアイドルならば普通の範疇に入る態度であったと解釈することもできるし、同年代の少女たちであろうファンからしたら、全くもって普通だったのかもしれません。でも当時の私は、どうしてもそういった「キャラ」が不真面目に見えて、それこそ勝手に嫌悪感を抱いていました。
この当時の「喋り方」への抵抗感は、今になって過去映像のMCを見ても抱くことから、やはり根っから私に合わないのだと思っています。

JUMPに対する抵抗感として他にあるのが、学生時代に周りにいたジャニヲタのイメージがあまり良くなかったというのもあります。
これは正直言って今でもあります。特にJUMP担は怖い。怖くてしょうがない。全体的にファンが比較的低年齢というのもあって、どことなく「何でもアリ」な雰囲気を感じるのです。臆病な私には『低年齢なファン層+ファンの約半数がセンター担』というのが負の相乗効果を起こしているように感じられて仕方がないのです。

今までマジョリティに混ぜてもらうことが出来なかった身としては、「マジョリティが我が物顔をすること」が何よりも怖くて嫌なのです。学生時代はクラスの女の子たちは「嵐担」「ジャニヲタ」がマジョリティでとっても怖かった。マジョリティの人は自分の周りにはマジョリティである同意見の人しかいないから、段々と自分が正義、自分が言ってること思っていることはいつも正しい、と錯覚するようになります。幼い子、若い子は特に顕著に。自分と同意見でない人は人でないというか。それこそかの有名な「平氏にあらずんば人にあらず」と同じ発想です。
そういった「マジョリティが調子乗ってる」のが私は嫌いで嫌いで、Hey! Say! JUMPにハマるのを躊躇ったと言っても過言でありません。


とはいえ実際ハマってしまった現在も、こういったことで嫌いな点などいくつもあります。しかし一度沼にはまってしまった以上、アレルギー反応を起こしながらも必死に愛していくしかないのでしょう。